フランスとスペインの国境にそびえるピレネー山脈の麓にあるスペインのバスク地方は、美食の町としても知られています。
バスク地方のサンセバスチャンという町の「ラ・ヴィーニャ」というバルの名物だったというチーズケーキ。
ワインにもあうチーズケーキとして食されていたようです。
その特徴はなんといっても、真っ黒に焦げた外見です。
焦げ臭くないの?
と思われるかもしれませんが、不思議と口にいれて
「焦げている」
とは感じません。
むしろ「香ばしい」のです。
ちょうどプリンのカラメルが砂糖を焦がして、
ほろ苦い苦みとなって美味しい、と感じるようです。
焦げている、その作り方は高温のオーブンで焼くことによっておこります。
通常のチーズケーキは180℃ですが、
バスクチーズケーキは250℃で焼きます。
高温で焼くことによって外側が急激に焼かれます。
ケーキの中心部への火の通りが緩やかになるのです。
これが味わいを深めています。
チーズケーキは美味しいですが、味が単調です。
バスクチーズケーキはそれを解消しているチーズケーキといえるでしょう。
外側は香ばしく中も外側に近い部分はベイクドチーズケーキ、より中心部分はしっとりと少し焼けたレアチーズケーキのように、味わいが三段階になっています。
また焼きたてのものと、丸1日冷蔵庫で冷やしたものでは、味わいが全く違います。
色色な味わい方ができる、バスクチーズケーキです。
いろいろな型で焼いてみました。
丸型 18
生クリーム、レモンカード、ブルーベリー
四角で。
フルーツを添えて。
マフィン型。
しばらくバスクチーズケーキに夢中になりそうです。
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